研究方法セミナーの案内
 − 「フィールドワークを学ぶ」 −

盛夏の候、大阪体育学会の皆様、益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。 さて、今年度の研究方法セミナーでは社会学、心理学分野における事例研究の手法を学ぶ機会をご提供致します。初歩から研究に際してのセンシティブな問題を乗り越えるプロセスなども交え、お二人の講師にお話をして頂きます。 下記の要領にて開催致しますので、学会員皆様および学会員の紹介による方々のご参加をお願い申し上げます。

◇対象:大阪体育学会学会員および学会員の紹介による方(学部学生、大学院生等)
◇日時:2007年9月8日(土)
◇会場:大阪体育大学アネックス4F

    (Tel. 06-6352-9101 電話は13時までです)
     ※地図はこちらをご覧ください。(地図がないと到着は困難です)

◇詳しい案内文書はこちらからダウンロードできます。

◇全体テーマ:「フィールドワークを学ぶ」
◇講師: 椙山女学園大学 藤原直子准教授
     びわこ成蹊スポーツ大学 豊田則成准教授

◇プログラム

9時30分 受付
10時〜12時 藤原准教授 「インタビュー調査の可能性」*内容はこちら
12時〜13時 ランチタイム (会場付近で各自おとり下さい)
13時〜15時 豊田准教授 「「個人の語りに耳を傾けること」*内容はこちら
15時15分〜16時30分 質疑応答
17時〜    懇親会

◇参加費:無料
 昼食:各自、会場付近でおとり下さい。会場での飲食は厳禁です。
 懇親会費:2,500円

◇参加申し込み締め切り:2007年8月25日(土)

◇申込方法: Eメールのみでの受付 jimukyoku@ospe.jp 大阪体育学会事務局宛 宛
 ※「研究方法セミナー参加」とお書きください。
 ※ご所属、ご氏名、e-mailアドレス・懇親会へのご参加についてもご明記下さい
 ※複数でのお申し込みも受付けます

大阪体育学会企画委員会 飯田貴子

 

「インタビュー調査の可能性」    椙山女学園大学 藤原直子准教授

<内容>
 フィールドワークの一手法であるインタビュー調査の可能性と留意点について参加者の方々と考えていきたい。 アンケートなどの量的調査では得られないリアルな声をいかに引き出し、いかに聞き取るか、インタビュアーの力量 が問われるところである。この力量とは、単に技術ではなく、研究への問題意識はもちろんのこと、研究者の当時者性をも含むものである。
  今回、私自身の教育研究活動の経験、とりわけセクシュアル・マイノリティを対象とした調査について紹介しながら、インタビュー調査でしか明らかにできなかった研究成果 やその際の留意点について話題提供する。

「個人の語りに耳を傾けること」    びわこ成蹊スポーツ大学 豊田則成准教授

<内容>
フィールドワークでは、「リアリティを目の前にして自身の目を疑い続けること」になる。担当者は、これまでスポーツを通 じて「転機」を経てきた個人にインタビューを繰り返してきた。元オリンピアンやスポーツボランティア、負傷アスリートといった様々な研究対象との直接対話によって、生々しい個人の「内的世界」と直面 してきた。そして、「どのようにすれば、彼らのリアリティを捕らえることができるのか」と、今も尚悩み続けている。研究の手法、方法論はもとより、個々の「語り」をどのように了解すれば良いのか。そして、そこから、どのような知見を導き出していくのか。しかも、それは歴然としたひとつの研究として位 置づかねばならない。